続・無形資産を考える
活力資産は主に健康問題である、と前回書いた。
健康と言っても、肉体的なものと精神的なものがある。後者に関して、家庭内もしくは職場での人間関係が良好か否かという問題と言える。
いかに仕事が順調でも、家庭内不和が慢性化していると生活に影を落とすだろう。反対に家族間の関係が良好でも、職場にクソな輩がいるとストレスが溜まるだろう。
精神的に健康でいられる人は実に恵まれていると思う。
さらに「ライフシフト」では友人の存在もまた活力資産だと書かれている。確かに利害関係のない友人や仲間がいることは多かれ少なかれ精神的な安定に寄与すると思われる。
次に生産性資産。
これは分かりやすくてスキルや知識が該当する。昨今の「学び直し(リスキリング)」はまさにこの資産を社会として、また企業として変えていきましょうという動きである。
「ライフシフト」によると仲間や評判もまた生産性資産だと書かれている。
仲間について言えば、アホな同僚が多い職場と頭の回転が速い同僚が多い職場だと、明らかに後者の方が生産性が高く、仕事がしやすい。
評判は言うなればブランドである。出身校や勤め先の評判が良ければ信頼性は増す。また、何かしらの賞を受賞したとか、本を出版したとか、SNSのフォロワー数など箔が付く方は色々あると思う。
変身資産はまた次回だな。
<本日の写真>
ストックホルム市庁舎前の様子。