サバ休シアター

自家製サバティカル休暇の記録

悲観論と楽観論

グチっぽい後輩からかつて言われたことがある。「俺(後輩)もグチっぽいってよく言われますけど、先輩は輪をかけてグチっぽいですね」と。そこまでグチを言っていたかは自分でもよく分からないのだが、その時期の環境が良くなかったのは間違いない。それ以降も環境悪化は続き、奮闘空しく我慢の限界を越えたのが昨年であった。

そんな自分が言うのもおかしいかもしれないが、実は楽観論を愛しており、悲観論はあまり好きでない。テレビやネットで暗い話や不安を煽るような話を聞くと、自分の中で反発心が生まれるのを感じる。そんなに世界は悪い方向へ向かっているだろうか?

確かに、2020年はCOVID-19によるパンデミック発生、2022年はロシアによるウクライナ侵攻、今年はトルコ・シリアで大地震発生、と毎年のように悲劇的な出来事が起こっている。それらの犠牲者の前で同じことを言えるのか?と問われれば、とても無理である。

ただ、歴史を振り返ると人類は確実に進歩を遂げており、恩恵は確実に得ている。「人類」と主語が大きくなると、大袈裟ではないか、と思われるかもしれない。しかし、実際に経済規模は大きくなり、寿命は延びて、YouTubeでは楽しいコンテンツが充実している。「ファクトフルネス」はこういう事実について淡々と1冊が割かれた本であり、非常にオススメしたい。

bookplus.nikkei.com

悲観論の誘惑について書こうとしたが、やや逸れたので次回に譲ろう。

 

<今日の1枚>

2017年3月に行った徳川美術館名古屋市東区)。

徳川家の雛飾りは巨大であった。あと、この名古屋からの帰りにスマホを新幹線に忘れた事件が発生した。

続・幸せとは

比較的自由な時間が多い中、読書が捗っている。気になる本やオススメ本を日夜あれこれ読んでいるのだが、現在読んでいるのは「サイコロジー・オブ・マネー」なる本である。

www.diamond.co.jp書店に行けば平積みされているので見たことがある人もいるかもしれない。

この本はお金に関する内容であるが、具体的な投資術を述べたものでなく、お金にまつわる心理的な教訓が書かれている。まだ全部読んでない(全20章のうち14章まで読んだ)が、なるほどな、と思うことが多い。ここでは第7章「自由」について紹介したと思う。

お金があれば幸せだろう。が、高収入の人が皆心底ハッピーかというとそうでもないらしい。高収入の人は概してハードワークを求められ、時間の自由が少ない傾向にある。では、幸福の素はどこにあるのだろうか。本書を引用しよう。

人間に幸福感をもたらす信頼性の高い要因は、「人生を自分でコントロールしている」というはっきりとした感覚があることだ。(P127)

やりたいことやる。行きたいところへ行く。欲しいものを買う。これらを思い通り実行できれば幸福度は上がるだろう。それを実現させるにはお金が必要であり、お金のもたらす価値はそこにある、と書かれている。

これには首がもげる勢いで同意する。なので、貧すれば鈍する事態は避けたいのである。(参照:幸せとは

 

<今日の1枚>

2021年2月に行った桑名の蟠龍櫓(ばんりゅうやぐら)。

詳細はこちら↓参照。

risetodayet.jugem.jp

優先順位は変わる

今年に入って部屋の整理を徐々に進めている。4つあった開かずの段ボールは1つになった。着ない服やスーツ、革靴も全部捨てた。可燃ゴミ(45L)で10袋近くは捨てているのではないだろうか。

選別していると趣味関連のものは捨てれないことが分かる。こんまりメソッド的に言うと趣味にときめきを覚え、仕事関連には覚えない、ということであろう。こんまりと言えば先般「片づけを諦めた」ことがニュースになっている。

片づけを仕事にしていた人が片づけを諦める。これは一大事件と言ってもいい。しかし、ネットの反応を見る限りでは肯定的な意見が多く見られた。

以上で分かるように、人生に於いては優先順位はしばしば変わるのが常、ということが分かる。そして、優先順位に応じて環境を整えれるか否かで日々の充実度が変化していくのではないかと思う。

なんにせよ、自分の場合はあまりに色々と捨てれなかった。それがようやく捨てるモードになったことは歓迎したい。2月は積もりに積もった本の整理と処分ができれば満点であろう。

 

<今日の1枚>

2009年に行った美ら海水族館。寒いと南国が恋しい。

私のリカバリー法

先週は唐突に寒気・吐き気・下痢が同時多発的に襲って来た。牡蠣を食べたわけでも飲み過ぎたわけでもないのに。20時台からトイレと布団を往復し続け、ウェアラブル端末の記録によると4時前にようやく寝たことになっていた。

体さえ鍛えていれば心身共に最強!と言われる。しかし、あいにく今回はその限りでなかった。その点でトレーニングにおける不都合な真実を味わった気がする。なお、医者に行ったわけではないが、ノロウイルスをどこかでもらったのかもしれない。家族で住んでたら次々に感染していくみたい。。。

体がやられると精神もやられがちである。どこかで回復するはずだけど、ずるずると低空飛行が続くのではないか?そんなモヤのかかった状態に陥る。実際、あれもこれもやらねばと思う一方で気持ちと体が追いつかない。

この場合の解決方法は「あれこれやるのを諦め、1つだけに絞る」ことだと思う。それもなるべく小さく、簡単な方がいい。私の場合は近所のスーパーへ行って甘いものを買いに行くことだった。するとついでに夕食も買えてたし、ポカリ的な飲み物も買えた。もっともその後2日ぐらいは低空飛行気味だったので万能ではないけど。

最終的には通っているジムで体を動かし、あれこれ雑談し、ああようやくジムにも来れるようになった!という事実で回復を実感したのであった。

 

<今日の1枚>

2014年2月の横浜。

10年に一度の寒波、前回は9年前だったことをよく覚えている。なんせ普段2時間で到着する距離に12時間かかったのだから。おかげでロンドン旅行が2日短縮した。

折り返し地点

最終出社日が昨年の7月11日だったので、この長期休暇も半年が過ぎた。1年をメドに休むことにしている点を考慮すると、ちょうど折り返し地点を過ぎたことになる。

半年休めば十分なのでは?との声があるかもしれない。ハッキリ言って、とんでもない!まだまだやるべき事は終わってない。むしろここからが本番と言っていいぐらいである。

実際、先週の前半にやるべきことの1つがやっと片付き、先週から物理的な整理に取り掛かっている。2年ぐらい整理してなかったCD/DVDをABC順に並べ、買ったまま放置していたCD収納棚の組立てを始めた。今日か明日ぐらいで完成する予定なので、次は大量の本の整理/処分に取り掛かる予定である。

整理と言えば「断捨離」や「こんまり式」がキーワードとして思い浮かぶ。先般読んでいた「エフォートレス思考」という本にも「こんまりメソッド」が登場し、世界への浸透具合は思った以上なんだな、と感じたものである。

kanki-pub.co.jp

なお、数年前に社内間で事務所の移動があった際、移動日が近づくにも関らず、なかなか部署内で整理が進んでなかった。雑談の中で「こんまり式でやってみる?」『そうやね。ただ、ときめく書類なんてないよなー(笑)』ってなやり取りがあり、こんまり式は会社内では通用しないことが判明。

自分の部屋の整理をこんまり式でやるかはともかく、あまりに不要なモノが多い。春を迎える頃までにはスッキリさせたいところである。

 

<今日の1枚>

2010年に行った台湾にて。寒いと南国に行きたくなる。

成人式と塞翁が馬

本日は成人の日か。いまだに成人の日は1月15日という感覚が抜けないのだが、私の成人式はひどいもんだった。

というのも2浪生だった私は翌週にセンター試験(3回目)を控えていたから。久々の再会をエンジョイする同級生たちを横目に「来週、センターがあるので」と言ってすぐすごと退散してきた。実に惨めで哀れだった。

その後、数年の月日が流れて、2年の遠回りはラッキーなことだったことが判明する。どうやら2年足踏みした結果、就職氷河期は終わっていたのだ。見渡すと大学へ現役で行った同級生は苦労している人が多い一方、大学時代の同級生はほぼ皆が無事就職した。

時にあやまちも次の波じゃ正しい」というが、まさにそれを体感した気がする。

30代前半でブチ切れて会社を辞めようと思ったことがある。その時は東日本大震災が発生し、それどころではなくなった。それでも何か埋め合わせをしなければ、と思いロンドンへ旅行に行く。この時からである。海外へ行く楽しみを知ったのは。

結論として「塞翁が馬」、つまり人生は良いことも悪い事も予測できないということ。なので、まだまだファイティングポーズを下ろすこともなく、粛々と目の前の課題を片付けて、次のステージに臨みたいと思っている。

 

<今日の1枚>

ニューヨーク大学のそばを通った時に撮った。

テイラー・スウィフトの同大学で行ったスピーチはなかなかよい。

youtu.be

新年に思う

新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

昨年は人生の中でも大きく動いた1年だった。不思議なもので決断をする前の方があれやこれや不安に苛まれたが、決断してからは実に充実した日々を送ったと思う。腹をくくれば何事もなるようになるわ。

また、とりあえずやってみる・試してみることの重要性もよく分かった。ここでも散々書いているが、ジム通いを始めてから食事指導があったことも手伝って、すっかり家では飲まない人間になった。あんなに空き缶がすぐに溜まってたのに。「Impossible is nothing」が我が事となったとも言えるだろう。

ここ何年かは「VUCA」なる言葉をしばしば耳にする。

  • Volatility(変動性)
  • Uncertainty(不確実性)
  • Complexity(複雑性)
  • Ambiguity(曖昧性)

この先何が起こるか分からんよ、を表現したキーワードだと思う。個人的には2016年にイギリスで行われたEU離脱を問う国民投票あたりから、そんなアホな!案件が増えてきた気がしてる。COVID-19やロシアのウクライナ侵攻などは言うまでもないだろう。

そんな中で活きるのが「やってみる」ことの重要性だと思う。以下のネット記事はなるほどな、と思うことが多い。

blog.tinect.jpそういうことで今年も時間の限り色々試してたいし、読める本は読んでいきたいと思っている。

 

<今日の1枚>

2016年GW、LAサンタモニカで撮影した写真を翌年の年賀状用に加工した1枚。

辞めても年賀状が届くのはありがたい。